竹沢泰子(たけざわ やすこ)
関西外国語大学 国際文化研究所長・教授
京都大学名誉教授
専門は文化人類学、アメリカ研究、特に、批判的人種・エスニシティ論
日本学術会議会員
アメリカ研究振興会評議員 日立財団評議員など。
科学研究費 挑戦的研究(開拓)「人間の「ちがい」と差別に関する人類学的研究」研究代表
著書に『アメリカの人種主義〜カテゴリー/アイデンティティの形成と転換』(名古屋大学出版会、2023年)
『日系アメリカ人のエスニシティ〜強制収容と補償運動による変遷』(東京大学出版会、1994年、澁澤賞受賞、新装版2017年)
Breaking the Silence: Redress and Japanese American Ethnicity (Cornell University Press,
1995、ヴィクター・ターナー賞最終候補)
編著・共編著に『人種神話を解体する』(3冊シリーズ 編集企画・共編著)(東京大学出版会、2016年)
『人種主義と反人種主義〜越境と転換』(共編著、京都大学学術出版会、2022年)
Trans-Pacific Japanese American Studies: Conversations on Race and Racializations (U of Hawai’i Press,
2016)
など多数。
私の専門は文化人類学で、現在の主たる研究テーマは、人種・エスニシティ論および移民研究です。
24年間勤務した京都大学人文科学研究所では、共同研究の主宰が責務であることから、2001年から2023年まで2度の科研(S)や科研(A)の助成を受けながら、長年国際共同研究を主宰していました。その過程で、日系アメリカ人のエスニシティの研究から、アメリカの人種・エスニシティ論へ、また現在はそのグローバル共同研究へと拡がっていきました。
また、遺伝学や自然人類学にも強い関心を抱くようになりました。
私の問題意識は、人間(anthropos)を探求する文化人類学の根源的な問いでもあります。
人びとが他者に対して抱く「差異」の認識に、どのような共通性が見られるのか、あるいは文化圏によってどのように異なるのか、
そのような差異の認識はどのように生み出されるのか―こういった問題について、限界はあるにせよ、可能な限り多角度から取り組み、欧米の事例とつなぎつつ考えていきたいと思っています。
「人種」はその一つの切り口に過ぎません。今後も国内外での積極的な発信を続けたいと考えています。
ご関心のある方はどうぞお気軽にご連絡ください。
ご連絡はこちらのメールアドレスまで
takezawa.yasuko.2u[at
mark]kyoto-u.jp
第1巻『In(Visibility):可視性と不可視性のはざまで』(斉藤綾子・竹沢泰子編)
第2巻『Knowledge:科学と社会の知』(坂野徹・竹沢泰子編著)
第3巻『Hybridity:「血」の政治学を越えて』(川島浩平・竹沢泰子編)