私の専門は文化人類学で、現在の主たる研究テーマは、人種・エスニシティ論および移民研究です。
人文科学研究所における第一の責務は、共同研究の主宰であることから、2001年以降、共同研究会を主宰しています。
現在は、科学研究費基盤(S)「人種化のプロセスとメカニズムに関する複合的研究」(2016年度~2022年度)の代表者として、海外・国内研究者らとの交流、海外への発信に務めています。 日系アメリカ人のエスニシティの研究から、アメリカの人種・エスニシティ論へ、また現在はそのグローバル共同研究へと拡がっていきました。 その過程で、遺伝学や自然人類学にも強い関心を抱くようになりました。
私の問題意識は、人間(anthropos)を探求する文化人類学の根源的な問いでもあります。
人びとが他者に対して抱く「差異」の認識に、どのような共通性が見られるのか、あるいは文化圏によってどのように異なるのか、
そのような差異の認識はどのように生み出されるのか―こういった問題について、限界はあるにせよ、可能な限り多角度から取り組み、欧米の事例とつなぎつつ考えていきたいと思っています。
「人種」はその一つの切り口に過ぎません。共同研究を通して、国内外のネットワークをさらに拡げたいと考えています。
ご関心のある方はどうぞお気軽にご連絡ください。
ご連絡はこちらのメールアドレスまで
takezawa.yasuko.2u[at mark]kyoto-u.jp
第1巻『In(Visibility):可視性と不可視性のはざまで』(斉藤綾子・竹沢泰子編)
第2巻『Knowledge:科学と社会の知』(坂野徹・竹沢泰子編著)
第3巻『Hybridity:「血」の政治学を越えて』(川島浩平・竹沢泰子編)
人文研の規定により、文学研究科などで博士論文などの副査を務めることは可能です。ワシントン大学人類学科においても、協力教授として副査を務めることが可能です。とくに海外から指導について問い合わせを下さる方は、この点に注意の上、拙著等を読まれてからご連絡下さると幸いです。